かんそう

映画 デジャヴ(2007) 感想と批評の境界

直接ストーリーには触れてませんが大事な伏線が割れることうけあい.映画未見で気になる方は回避推奨.

  1. 実際に Yahoo 映画のレビューを見ると,このテの作品の体裁・ルール・限界を理解している層は軒並み高めの評価で,そこまで蘊蓄がない層にはいまいちな評価になっているように思える.別にインテリ映画というわけではないけど. []
  2. 適当に打ってるとすぐ筆というか指が滑るから困る. []
  3. 例えば 「ターミネーター」 がそういう議論で叩かれることはまずない. []
  4. また滑ったらしい.しかし「うみねこ」 はまさにこういう議論の上に成り立つ,というか,こういうメタ議論そのものを作品テーマにしましたというメタメタ作品らしいので,とても期待しつつ,未プレイです! []
  5. とこういう記号を使うとにわかっぽくてとてもいい匂いがします. []
  6. 厳密に言えば 「理詰めではないがファタンタジーとかで解決可能」が正解ということもありうるが. []

Ys I/II Chronicles プレイした

中古買って 1 週間だけど Hard モードでクリア.

というと廃プレイの賜物のようだけどそんなことはないよ.容量でひぃひぃ言ってた時代のゲームなので短いんだよ.ほんとだよ.

かなり昔だが PC-9801 版でもやってたしねぇ.細かいマップとかまでは覚えてないけどイベント進行に必要なアイテムだのはなんとなく思い出せるから詰まることがなかった.

当時理解できなかった I からII への物語のつながりとかもよくわかったし今でもアクション RPG として自然に楽しめたし良かった.割とファルコムは好き*1

短い上にシンプルなのでクリアしたから終わりというゲームではなくて,本当はやり込み(特に RTA)をやるといい感じに楽しいゲームのような気がする.しかし俺は今それやろうと思わないし,懐古は完了したのでひとまず売る.旧音源の燃えっぷりとか,懐古厨として手元に置いておきたくなるタイトルではあったのでいつか買い戻したいけどね.

まだ買うに至ってないが,次はインフィニットループをやりたいな.今まで PSP だったから無視して来ざるをえなかったがようやっと.

  1. 商売のやり方はともかくゲームコンテンツの方向性とか規模とかが俺に合う. []

空ろの箱と零のマリア読んだ(ネタバレなし)

空ろの箱と零のマリア 

AA つけたりはしない主義だけどステータスバーの表示を js で上書きして AAid ついてないかのようにみせかけている AA という可能性もあるので嫌儲な方は執拗にソースをチェックすることをお勧めしますがどこかで関係ない別のコードのフリして読み込んでいる js が静的出力を置換して通常のソース表示だと AA ついてないけどレンダリング時にはステータスバー偽装して AAid つける実装になっている可能性もあるのでおもむろに Firebug を使ってがんばるとか cookie 食わないように踏んでから URL 睨みつけるとかするといいと思います.俺が人のブログ見てるときにそんなことをやっているかというと給料もらってもやりません.

どうでもよくて,なんで急に読ラノベ*1エントリかというと家から学校まで行く際電車に乗ってなくちゃいけない時間が軽く二倍以上になったからですね.遠くに引っ越しすぎですね.だってもうここ埼玉みたいなもんだからね.さいたまさいたま的なんですよ.東京でなくて.

どうでもよくて,そんなわけでこれだけ電車の中で過ごす時間があれば毎日往復一冊くらい小説読むの余裕だろうという感じで,やってみたという話ね.自慢ではないが*2楽勝でしたね.いや,この話がとても背景知識で行間を埋めるということがしやすいイコール流し読み型速読しやすい話だったっつーのもあるんだがね.どうも俺の速読はなんか偉い速読法とかのそれじゃなくて脳みそで超速補完およびいらない装飾部分の捨象をしながら流し読みするというタイプの速読のようなので,背景知識ないもの読むのにはあまり使えないんだよね.例えば旅行記とか時代がかった小説とかは全然速読できない.ラノベとかエロゲテキストとかだと超速で,そこそこヌルい文体の普通の小説あたりはまあ普通にできて,俺好みのひねくれ文体のミステリとかだとラノベに順ずるくらい速くて,専門書や論文にはまったく使えない(当たり前).

どうでもよくて,どういう話かっていうとお決まりお約束のループ物ですね.

ネタバレありません言っておいてすんじゃねえこの野郎って感じだけど,ループ物であることは話のオチでもなんでもなくて前提,スタート地点って構成なので書いて問題ないのです.実際背景知識ある人には 1 ページ目か 2 ページ目でもうループ物であることが明示されてるようなもんで.

でもまさにその構成が面白さになってると思うんだよね.直球勝負なだけに余計な要素が入らなくて,ああループ物だな,とわかって読む程度に教養のある人が読むのに向いている.逆に本書がループ物初体験になる人がいたとしたら,ちょっとかわいそう(もっともったいぶってループ物の要素を味わってからの方が,一粒で二度おいしい).

基本的にループとか平行世界とかギミックを核にして進めるタイプのミステリ(「風」のもの含む)はパズル的で,定石が決まっているだけにそれをどう応用してくるかなみたいなのが作品の外のレベルで面白く好み*3で,まさにその手の一冊だったので満足.万人ウケするかは知らない.

参考までに俺が絶賛するようなその手の本を挙げておくと:

  • 匣の中の失楽 - 国産ミステリ四大奇書なので超有名.ミステリ好きで読んでないとモグリ確定
  • 順列都市 - 隠れてない有名作.でも俺は読んだの最近
  • コミケ殺人事件 - 隠れてるかもしれないけど名作.コミケが題材というのもおもろい
  • ミステリアス学園 - 隠れてると思うし実際名作かといわれると困るけどひたすら素敵な奇書
  • 涼宮ハルヒシリーズ - キャラ萌えとかハレ晴れとか置いといて,原作小説の 3 巻だか 4 巻だかまでは文句なくすごい.有名だからと舐めてサクっとしか読んでない人は上記の本全部読んでから改めて熟読して認識を改めるべし*4

別に SF とかミステリとかがジャンルとして好きなわけじゃないんだけど必然的にそういう本ばかりのチョイスになってくる理由はここまで読んだ人ならわかるはずで,まあ,これまでもこれからもひねくれて他人が評価しがたいと思考停止する奇書をメインにマンセーしていきたいと思います.

や,「空ろの箱と零のマリア」は奇書ではなくてニ三回転してからちゃんと着地する良書ですが.

適当に褒めちぎったところで終わり.

  1. ラノベは小説のうちに入らない論に始まり,最近は「書」ですらない程度のイメージなので,ラノベを読むことは「読書」ではなく「読ラノベ」というべき云々. []
  2. と書いてある後に続くのは大抵自慢したいことである,ように見えるのは俺のプライドが高すぎるからか. []
  3. 数 IIB の微積なんてもうめちゃくちゃ範囲限られててパターン決まってるのに,それをうまく応用しないと解けない難しい問題が面白いような感じ. []
  4. そういう俺も 「絶望系 閉じられた世界」 を読むまでは谷川流ナめてて誤解してたが. []

spica (by 泉和良) を読んだ

AM ファンなので,ジスカルド氏がラノベ業界に殴り込んだらしい*1という話はキャッチしてたけど時期がはいはいラノベラノベ(笑)という時期だったので手に取ってみたりしてなかったんですごめんなさい. この間,生協で spica がででんと宣伝されてたので,そっちから買ってみた.

最初の 30 ページくらいを買ったその日の昼休みにチョコスティックパンをくわえながらぱらぱらめくってみて,えーこれはどうよ,勢いだけで終わる一発芸ラノベ作家に終わっちゃいそうだなあ,みたいな割と残念な印象を持ち,さらにぐぐってたら信者っぽい人が 「エレ GY は神だったけど spica は残念でした」 とか言ってる感想が目に飛び込んできたので,ふーんと思って,そのまま本棚にてオライリー本とオライリー本の間に挟んで放置した.

と,つくづくかわいそうな扱いをしてきたんだけど,今日電車の中で読むかとカバンに入れて読んだら意外と面白かったよという話.

ハジけてるようで実はすごく表面的なものにすぎなくて*2,目新しいようで実は数年前に使い古された感のあるネタで*3,ラノベっぽいようで実はファンタジー要素ゼロで普通のリアリティある小説で,要するに 「普通の小説」 なんだけどね.

恋愛小説としては良い感じ*4だと思うんだけど,ネームバリューというか,この人はこういう文章を書く人! という印象がマイナスに働いちゃってるなぁと思った. 広報的にもね.別に小細工せずに勝負してもよかったのではないか(その方が一般に受けいれやすく結果的に売れるのではないか)と思いましたです. まあ,普通の小説とはいえ設定が割とアレだし,やっぱ講談社 BOX から出るってことである程度その香りを出しておかないといけないわけで,こうなんだと思うけど.

まあ全体の話はいいや.ネタバレは無粋だし,ネタバレして面白い類の話ではないし,気になる人は自分で手に取れやーということで.

ネタにしたいのは,他でもなく,「究極ナンパマン」 についてなんだ.

作中で出てくる PC ゲームソフトの名前で,物語の鍵とはいわないまでも,割と重要な部分で出てくる固有名詞.

まあ説明しなおすのもめんどいので,作中でヒロインがその 「究極ナンパマン」 について語っている部分とかを引用させていただこう.

軽くなったラックをどけてしまうと、その下から一枚のフロッピーディスクが出てきた。ラベル部分を見るとそこには 「究極ナンパマン」 とサインペンで書かれてあった。

「なんだこれ」 と僕は言った。(略)

「あー懐かしい。それ凄く面白かったの」

「何なのこれ、ゲーム?」

「うん。MS-DOS とかの頃のゲーム。(略)」

「エロゲーなの?」 と僕は訊いた。そのタイトルからはそう想像するのが妥当だろう。

「うーん。どうなんだろ。今みたいなエロゲーとは違うわ。素人が作ったゲームなのよこれ。マウスで描いたみたいなガクガクの絵なの。(略) だのに私、これに凄くハマってたの。体験版だから途中までしか遊べないんだけど、それでも何回も遊んだわ。学校を休んでまでプレーしたのよ」(略)

「どんなゲームなのか詳しく教えてくれる?」

「うーん。そんなに複雑なゲームじゃないから。主人公が女の子をナンパして、成功したらホテルに行くだけ。サウンドノベルみたいにちょっとの選択肢があるだけよ。きっと今やってもつまらないんじゃないかな。あの時代のあの歳で、あの瞬間だったから面白かったんだと思う」

「究極ナンパマン」 という名詞が出てきたときから頭の中にモヤモヤしていた何かが,この文章を読んでいる間にどんどん具体化してきたわけよ. ぶっちゃけると,なんか中華っぽい感じの女の子のビジュアルが俺の頭を駆け抜けた.

ナンパマン?

ナンパマン……?

そういえば小学校のころ遊んだゲームにそんなゲームがあったような……いや,あった,あったよ,実際に名前は 「究極ナンパマン」 だったような……若干エロゲーっぽい描写があるんだけど一般向けの雑誌の付録に入ってて,小学四年生とかだった俺は必死でプレイして,でも中華っぽい女の子で……

 

ぐぐった結果.

 

究極ナンパマン

これだwwwwwwwwww*5

 

ということで 「究極ナンパマン」 は実在し,実際に作中の説明の通りのゲームで,送金しないと中華っぽい女の子しかプレイできない.

まあね,実際この作品コンビニの名前とかファミレスの名前とかも全部実名だし,コンビニの品物や値段の描写とかどうみてもノンフィクションなので,「究極ナンパマン」 もそのままのものとして存在していたって驚くことでもない.

でもね,読んでいてリアルタイムに 「あのゲームのことだwwwwww」 と頭に浮かんだ俺は完全に勝ち組だと思うんだよ.作者とシンクロした瞬間だったね.

映画とか小説とか,有名どころのコンシューマゲーとかが作中で出てきて,あーそれ知ってるー,というのは普通にあることだけど,こんな古き良きシェアウェアゲームの体験版で 「それ知ってるー」 できるこの快感といったらない! しかもちょこっと名前が出るだけじゃなくて,結構出てくるからね 「究極ナンパマン」.上記引用部分だけで結構長さあるところをみてもわかると思うけどw

こんなところでアイデンティティ発揮してくるとはなあ……さすがジスカルドさんだぜ.

この 「究極ナンパマン」 のくだりから一気に作中世界がリアリティを持ったよ.ものすごい親近感・没入感であった.

もちろん(仮にもラノベなので) 「究極ナンパマン」 に限らずダメな人を狙い打ちにしてる描写は色々出てくるんだけどね.っていうか主人公が DTM やる人で,音楽で気持ちを伝えようとしたりと,かなりジスカルドさんの自伝的小説だし(と思った).

きっと携帯小説で 「援交」 とか 「中絶」 とか 「クラブ」 とか 「バイヤー」 とか 「元カレ」 とか 「退学」 とか 「渋谷」 とか 「(ブランド名)」 とか出てくるとそういう人達が喜んで没入して作品をワッショイするのと,今俺が 「究極ナンパマン」 で喜んでるのは同じ現象なんだと思うけどね.ほんとジャンルっていうのはターゲッティングの手法に過ぎないよ.優劣を云々とかバカらしい.ナルシシズム的には携帯小説・ラノベプギャー,古典わしょーい,とか思わないでもないけど,それはそれとして自覚的にやるべき.

やるといえば 「究極ナンパマン」 をプレイしたい人は普通にベクターで配られてますのでどうぞ.

過剰な期待はせずにプレイし,そしてたったこれだけの内容のフリーゲームのことを俺が 10 年経っても覚えていて,小説を読んで 「あのゲームのことだwww」 とシナプスが繋がったときのびっくり感をしみじみ感じてください.

別に難易度高くないと思うけどクリアできない人向けに東大生の超越的知能をフル回転させて編み出したナンパ法を伝授しますと(ここで中指でメガネをくいっとやる),

  • 挨拶は お茶 -> おごるよ が最強
  • 趣味は やめときます -> テニス -> 実は下手なんだ が最強
  • 「話す」 「みつめる」 「さわる」 をそれぞれ(やばそうなの除いて)総なめして好感度 70 を目指す
  • 好感度 70 になると 話す -> くどく -> 俺についてこい で連れ歩けるようになるので,それで 90 目指す
  • 90 越え状態で俺についてこい選ぶとホテル直行コマンドが出るのでそれでクリア

なんだけど実は,俺についてこい時に 「なんだか強引あるね」 と言われるイベントや連れ歩き時のイベントでは好感度が何度でも上がるので,

  • お茶おごる,名前聞く,友達になる
  • ひたすら俺についてこいで好感度 70
  • 公園で星をみたりバーで乾杯したりをループで 90
  • ホテル直行^^v

というのが最もシンプルというか,面倒な暗記を必要としない解法である.俺についてこいと言い続けるだけでホテル同行するとかどんだけビッチなんだよ.

ほんと 「あの時代のあの歳で、あの瞬間だったから面白かったんだと思」いますよ俺も. 俺にとっての 「あの歳」 は 10 歳で,作中ヒロインにとっては 15-16 歳だけどな! ついでにヒロインは 「学校を休んでまでプレーした」そうだしな.さすがに究極ナンパマンでそれはないわw

まあ実際にプレイしてもらうと 「究極ナンパマン」(笑) という感じが味わえると思うので,味わったら次は spica を読んで「究極ナンパマン」出てきすぎだろwwと吠えましょう.

どれくらい出てきまくるかというと,本文の最後から二文目にも出てくるくらい出てきます.

小説自体とは違うレベルで楽しめた作品であった.

  1. エレGY で第二回流水大賞優秀賞受賞. []
  2. 俺の私感であって,実はこれが新世代のラノベ文法! なのかもしれない. []
  3. これも俺がこの手の設定のダメな本ばかり手に取っているからかもしれない. []
  4. 良くも悪くもセオリー通りだけど,それがいいというか,安心感があるというか. []
  5. Win 移植版だけど. []

C74 同人ノベルゲームレポ - 3 Days

基本情報

c74_3days.jpg

正式名称:3 Days 

製作: Aoiya

エンジン: 吉里吉里

体験版等:なし

評価

c74_3days2.jpg

シナリオのタイプ: 青春ドラマ

俺プレイ時間: 35 分

ルート: 最後に選択肢でグッドエンドとバッドエンド選択

クオリティ高い部分: ギャグ

感想とか

とりあえず配布されていたデータだけでは DLL 足りなくて起動できない.やってしまいがちなミスではある.

吉里吉里の公式パッケージから krflash.dll と krmovie.dll を exe と同じディレクトリに放り込むと動作します.

ざっくりした内容としては,お前のギターが必要なんだよ! とか,俺はもう弾かねぇ……いや,弾けねぇんだよ……! とか,君に捧げよう,この曲を……!とかそういうノリです.別に引用ではないけど.まあ要するにバンドの話ですね.青春.

あとで褒めたいので先にダメっぽいところを書いてしまうと,文章表現がどうもぎこちなかった.地の文の中で一人称「俺」で感情を語ったり,第三視点からキャラ名で行動を描写してたりして,おろ? って感じで,ひとことで言ってしまえば語り手不明で読みにくい. 技術的な問題であって中身の評価じゃないけど,気になってしまった.

もっとどうでもいい揚げ足取りとしては,タイトルが 3 days なことからもわかるように三日間のお話なんだけど,「一日目」,「二日目」,「三日目」を 「One Day」 「Two Day」 「Three Day」 と表記するのに違和感を覚えた……けどこれも中身に全然関係ない.英語の問題でさーせん.

ストーリーとしては鬱っててもう弾かねぇ……みたいなことになってる主人公が三日間の出来事で回復して復活するという話.パッケージ裏の表現からしてそういう取り方でいいんだと思う.構成はとてもよくできてると思った.

しかし鬱って言ってる割に普段の主人公が全然鬱っぽくなくて,感動の展開で鬱が治った! というのも実際の精神病としての鬱からは離れてて,まあバンドマンとかの価値観が俺と対極だから理解できなかったのもあるかもしれないけど,いまいち感情移入して読めない話だったかな.

登場人物が基本的にナルシってて*1,自分がやる気にさえなれば周囲は自分を評価して当然,みたいな価値観が根本にあって,それに共感できないとそれを土台にして描かれたドラマが薄っぺらく思えてしまうという.

なんていうか,ケータイ小説とかテレビドラマに近い感じだと思う*2.だからそういう文化が理解できる人が読むと評価がひっくり返るはず.

パッケージ画像かっこいいし演出とか音楽とかやる気でてるし,立ち絵はほとんど男の子でかわいいし*3,シナリオがお口にあわず評価に苦しむ以外はよくまとまっておりました.

総評

ポジティブな青春に共感が示せる人におすすめ

  1. まあバンドマンだから必然なんだけど. []
  2. 残念ながら知らないけど. []
  3. 女の子はあんまかわいくないんだけど. []

C74 同人ノベルゲームレポ - 雪月花

基本情報

c74_setugekka.jpg

正式名称:雪月花

製作: Logical Leading

エンジン: NScripter

体験版等:なし

評価

c74_setugekka2.jpg

シナリオのタイプ: ミステリ

俺プレイ時間: 40 分 

ルート: 分岐なし

クオリティ高い部分: ロリコン

感想とか

とりあえず主人公がロリコンね. 特筆すべきはそれね.

「俺は一桁しか認めん!……はぁ、はぁ☆抱きしめた時に腕にすっぽり収まるあの感触……(中略)もはや世界遺産をもしのぐ人類の到達点!!」

「おお、華桔はいい子だなぁ、俺がだっこしてやるぞぉ……はぁ、はぁ☆」

素晴らしいね.ストレートな表現にチャレンジする心意気やよしすぎる.

肝心のクオリティはっていうと,まあ画像見た通りなんだけど.いや雪山に埋められてるシーンじゃなくて全編こういう立ち絵なんだけどね? 馬鹿にしてるわけじゃないけど,まあ,やりたいことにスキルが追いついてない感は全編通してあった.

シナリオでもキャラの動きはかわいいし,華桔たん(画面左)のキャラデザはリアル萌えるだけに惜しいけど,まあ初めからスキル高い人ってのはいないわけで,期待して待ちますよ俺は.

肝心のストーリーはどうだったかというと,ミステリで,一捻りあるんだけど,どういうヒネりなのかは下手するとジャケ裏見ただけでわかる人はわかります(画像参照).まあ,読めたから駄作とかそういうもんじゃないけど,ミステリとして押していくには弱かったかなぁと.SF 1000 冊じゃないけど,既存作品の研究がまだまだな気はする.ミステリとか専門でも詳しくもない俺が言ってるのでアテになりませんが.

それにしても趣味が近い*1人が作ってるっていうのはなんか胸にくるよね.同人ならでは.

総評

ぜひロリ路線で成長して欲しいです

  1. ロリコン的な意味で. []

C74 同人ノベルゲームレポ - あたたかいおくりもの

基本情報

あたたかいおくりもの

正式名称:あたたかいおくりもの

製作: パウダーエフェクト

エンジン: 吉里吉里

体験版等:なし

評価

あたたかいおくりもの

シナリオのタイプ: ドラマ? ほのぼの

俺プレイ時間: 15 分 

ルート: 分岐なし

クオリティ高い部分: デフォルメ一枚絵

感想とか

なんていうか正直いってうっひょーロリゲーだ! っつってジャケ買いしたんだけど,そういうゲームじゃなかったです.っていうかようじょをそういう対象として見下していた自分が情けなくなるような作品.

幼稚園児にも色々あるんだなぁみたいな.なんだそりゃって感じだけど実際そういうお話.

まあスクリーンショットみてわかる通りほのぼのです.

全体通して,タイトルの通り,あたたかいおくりものです.ストーリーの意外性とかはゼロだけどね.話の中身的にも.ヤマ無しオチ無しではある.リアル子供向けというか.まあ,あたたかいおくりものですとしかいいようがない.

総評

ふにゃっと和んだ 15 分間でした

C74 同人ノベルゲームレポ - 再開

全部プレイし終わったぜ.かなり前に.

てことでレポ再開.まあいっぺんにたくさん頑張るとその後だれるとわかったので一作品ずつ地道に行きます.

C74 同人ノベルゲームレポ - ハナレバコ

基本情報

ハナレバコ

正式名称:ハナレバコ

製作: B:net’s

エンジン: 吉里吉里

体験版等:なし

評価

ハナレバコ

シナリオのタイプ: サスペンス

俺プレイ時間: 1 周目 70 分.フルコンプリートにさらに 40 分 

ルート: 分岐みたいなものはあるが話は一本*1

クオリティ高い部分: シナリオ

感想とか

スクリーンショット見てもらえばわかるように,すごく小説スタイル.すぐに文章読むことにだけ専念するようになって,ゲームやってる気分ではなくなる.まあそのこと自体はスタイルだから良いとも悪いともいえないけどね.もちろん小説っぽいのは見た目のみならず中身もで,文体とか構成とかすごくまじめにサスペンス.

ストーリー.この手の作品に馴染んでる人が書いたんだろうって感じで,構成とか展開とかはベタながらも王道で安心して読んでいられる.ただやっぱり同人だからはっちゃけてる部分があって,密室内で連続殺人が起きるんだけど本当に犯人が分からない.え? そこまで限定していいの? すごいトリックで挽回っていうレベルじゃなくね? マジで? みたいな難しさを初回に感じた.

これは若干ネタバレになっちゃうんだけど(嫌な人はこの段落を飛ばしてね),オチはやっぱりトリックで可能になるんですってレベルじゃないことでした.いやぁ,さすがにそれはずるいだろ……って言いたくなる人が出そうなオチ.ミステリって名乗ってたら叩かれちゃうような.文章は非常にそういう香りではあるんだけど,公式に名乗ってないから全然いいんだけどね.これはサスペンスです.てことで,素晴らしい解があるんだ! と思って読むと肩すかしを食らうから注意,ってくらい.

サスペンスとしても,キャラの過去をちょろっと描写して後からネタバレするだけでは動機が弱くないかな,とは思った.普通に書くだけでは共感を得るのが難しいようなことなので特に.

素材のクオリティは高いし,シナリオも読んでる間はすごく楽しかったんで,総合すると良評価です.

総評

ジャンルが性に合う人にはおすすめ

  1. ただしクリア後にネタバレ部分が追加されたりするので 2 週は必要 []

C74 同人ノベルゲームレポ - 雨の日と雨の日の次の日

基本情報

雨の日と雨の日の次の日

正式名称: 雨の日と雨の日の次の日

製作: 人工くらげ

エンジン: NScripter

体験版等:体験版あり

評価

雨の日と雨の日の次の日

シナリオのタイプ: 現代文学

俺プレイ時間: 1 周目 1 時間.フルコンプリートにさらに 1 時間

ルート: 3 ルート

クオリティ高い部分: シナリオ,文体

感想とか

見た目からは想像もつかないクオリティ,というと失礼だけど実際想像を 90°超えていた.

何気ない文章からあふれ出る雰囲気とか微妙な会話文とから伝わってくる空気とかがね.とにかく文章による表現力がかなりやばいよ.シナリオの中でも文学部の人たちが出てくるんだけどこれ書いたライターさんもそっちの人なんじゃないかな.完全に文学の領域.奈須きのこみたいな意味じゃなくてガチで文学.

音楽とかも雰囲気醸してていいセレクトだと思うんだけど,それにしても文章が圧倒的だわ.絵が貧弱なのもこのシナリオならあえてこういう絵にしといて正解だなと思わせるくらいの本文.

それにしてもまたもや教養(笑)を必要とする作品だ.少なくとも小説は読みますくらいの層じゃないと読めなさそう.

大学が舞台なんだけど,主人公が農学部の学生で灌漑がどうこう植物がどうこう言うかと思ったら文学部の人が出てきて俺が聞いたこともないような人の聞いたこともないような作品を当然のように参照して話しだすわけね*1.と思ったら理学部のやつが 「偶関数だからそうなんだよね」 みたいなことを言ってるのが軽やかに描写されてたりする.でもって教授が出てきて修論の査読がどうこうとかいう話が出てきたりね.ライターさんそういう人だろって思わずにはいられない.背景画像から想像すると京大かな*2

いやまあ並の大学生だったらそれくらいの教養はあるわけで,それを生かして衒学的な本文を書くこと自体はそんなすごいわけじゃないけど,それが衒学的に見えないくらいに文章センスがいいわけ.

パッケージ裏から転載.

「大学に行く途中とかに普段通ってる道の、
 その一本隣にある細い路地に、ちょっと入ってみるとき

横を向くと、いつも歩いてる大通りが
 家と家の間から覗いてるんだけど、

……自分が眺めてる前で、
 その通りを自分が歩いていくのが見えるような、
 そんな気持ちになる。

いつもの自分が、
 いつもみたいに歩いていくところが、
 見える、気がするのよ。」

これを読んで 「おお」 と思える人には理解されるだろうし 「でどこがすごいの?」 と思う人には理解されない,そんなクオリティの高い文章と構成が全編にちりばめられているのですよ.

あ,ストーリーもすごいよ.さすがの俺も速読で理解できる内容じゃなかったからまじめに精読した*3んだけどぶっちゃけ完全には理解できてないくらい難しい.けど面白いしちゃんと着地してみせるところがすごいというか脱帽というか.

こんだけ文才のある人が同人ノベルゲームの場で文章を書いてくれてることに驚くっつーか憧れます.

総評

とりあえず体験版をやればいいと思うよ

  1. イノセンスとか,ああいう感じ. []
  2. 良く知らんけど.京大生の人教えて. []
  3. だから 2 時間もかかった. []