増加傾向

2009/06/21 | せいかつ

大きめの本棚をひとつ買ったら俄然本を集める気になったりしてもう大変*1

この大きさの家に住み続けられる保証はないんだから,もっと身軽になるべき,というかそもそもこんな一時的な贅沢のために出費している場合ではないのだけど,我慢が効かないから困る.

次はソファが欲しいなとか思っている始末.死ねばいいのに.

自分は我慢がきく方だと思ってきたけど,思い返すと,それらはどれも自分の信条に基づいて行動を規制するというような内向きの我慢であって,物質的消費を我慢するといったような外向きの我慢じゃなかったんだね.その時々の自分としては(十分とはいかないまでも,ある程度)納得が行く程度にものを買ったりして発散しつつ,より堕落したい諦めたいだとかいう衝動は我慢して,精進してきたという.

それを勘違いして,両方の欲望をシャットアウトしようとしようとした結果どうなったかといえば,今まではこなせていた信条に沿うためにどうこうするといった,より抽象的というか高次で,生き方に直結してくるような我慢が効かなくなった.すなわち,人間的な意志,やり遂げる力,そういうものが欠落した.

考えてみれば当たり前,というかこう分かった気になってみると過去にも何度も同じ原因により気づけば脇道を歩いていたことがあったことが認識されるわけで,今さらになって気づくとか頭悪いにもほどがある.

とにかく,俺のものが,いわゆる禁欲を達成できるほど立派な精神ではないことはわかった*2

ベンチャーだの流しのプログラマだのという,他人のもとで働きたくないでござる病を発症させていたときに,「きちんとクリーンに恵まれた環境で,自分のやることに専念できる」 職が向いているから云々,と母親に言われたりしていたんだけど,その助言のなんと適切だったことか.

自分のことをずっと観察し続けてきた親の客観的な理解っていうのは,弱冠 20 歳*3程度の若造の自己理解より正確であったりするものだよ,というありきたりなそれだけではなくて,自分が今でも親離れできておらずその発言に影響を受けたまさにそのために,今俺がこう思うようになったのだという疑いの余地があるのは,実に残念としかいいようがないが.

  1. 金銭的な意味で. []
  2. と断言して甘んじてしまう程度の精神であることも同時に. []
  3. 「弱冠」って原義では男性の 20 歳のことしか指さないんだぜ,というクソどうでもいい知識をここに書いておくか. []

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