Cultivator - 2

2008/06/02 | しょーせつ

会場というのは30x20x12mくらいの直方体のホールだったと説明しておくがサイズは俺の勘マックスだ。適当だ。だってそんなこと知っても嬉しくないだろ?

俺が到着したときからわらわらっと人がいたのでお前らみんな同士なんだな食われるんだな、かわいそうなブタちゃんですこと、だが俺は逃げ出すぜ悪いな、と思っていたところおばさんOに貴様の席はあそこだボケと指定されたのだった。口調は脳内変換された気がするがまあさすがに奴隷使いは荒そうだ。ブタ使い? まあどちらでも。長居は無用だねっ。

で、なぜか俺の席というのは一段高いところにあった。一段っつっても1mくらいある。なんだこれは? 俺が新入りだからお誕生日席的な優遇がされているのか? 転校生の自己紹介か? よくわからない。しかしそこからゆうゆうと人々を見下ろしていると皇帝になったような気分が味わえた、わけねーだろ能無しども! どうみても「俺が人々を見下ろしている」じゃなくて「人々が俺を見上げている」だ! 晒し上げだ! なんだ、なんだ、なんなんだお前らは? どうしてそんなにお行儀よく座って俺を見つめる!? どうしてそんなに目を輝かせる!? 俺はブタなのか? ブタだったんだな!? やはりブタっ! 家畜かっ! 人間動物園っ! はかったなおばさんOッ!!

だがしかしそのとき俺の横のテーブルに料理が運ばれてきたああああああっひょおおおおおおおお!!! 肉! 刺身! サラダ! よくわからないの! スープ! 多分春巻き! よくわからないの! 大漁でした! 大漁です! 俺を吊り上げるためにおばさんO一味が若干張り切っちゃいました! すごい撒き餌! 俺の動物園的価値は計り知れないのであった! やべえ! やべえわ俺! 観賞用動物として生きていけるかも!? はいこちらヒト科ヒト属ヒト種人間でぇす☆ 生きて行けるわけねーだろボケ死ねぇええ!! 死なせてくれえ!!

おばさんOがカツカツと歩き、座っているわらわらいる連中の前に立ち、俺のほうを向きやがった。

騙したな騙したな! お前も俺を観察、いや鑑賞する気だな? 俺の鼻毛とかうんことかを事細かに観察して「お父さん動物園楽しかったねー」「ああそうだな、たくさんのうんこが見れたな」とかいいながら帰るつもりだろ? わかってんだよゴミ共! このうんこくせー臭いで俺はすべてを察していた! 人糞だな!? 人糞が目的か!?

「食事の前に、少しだけよろしいですか?」

わかったぞ? ピキーンと来たからな。ここで下ネタ一発芸やって、ウケたら飯がもらえるんだべ? 当たりだべ? で、俺が汚いわ寒いわなギャグを連発してご飯おあずけになっているのを冷笑しながらみんなはおいしくいただくってわけだ! ははっはははは! そいつぁ傑作だな! 万歳!

「まずは……お名前をお聞かせ頂きたいのですが」

ほらきた! ほらきた! きまぐれうんこタイムの始まり始まりぃ。ちゃっちゃちゃっちゃちゃちゃらららん(おんぷ)! ってやってられるかボケ!! 無理やりにでも飯だけ食ってトンズラしよう! そうしよう! 名前? んなもん、ちんこで十分だろちんこで! お前らが俺を呼ぶにふさわしい名前だ!

「名乗るような名前は……はは、捨てちゃいましたよ。僕のことは、そうですね、ちんこ……とでも呼んで下さい! ちんこ!

呼べねえだろう! 呼べねえだろう! ハハッワロス! 小学生的知能は無敵なり! 俺の勝利っ、大勝利であった!

「わかりました……ちんこさん」

「気安く呼ぶんじゃねええええええええええ!!!!」

脳内に蛆を飼っていらっしゃる方々には突っ込まない主義なのに思わず突っ込んでしまった。おばさんOには常識というものさしは存在しないのか? ちんこだぞ? 常識的に考えろ常識的に。クールになれクールに! それは名前じゃないだろう蔑称だろうどうみてもS女とかが無駄になじるときとかに乱用するくらいの名前であって「わかりました……ちんこさん」とか、「さん」づけするものじゃねーんだよ! うんこ脳が!

やっぱり変なところに住んでる連中は頭がイってるな! 間違いなく断定形でトリップ中! シャブシャブなり! だってこんな、こんなおばさんOがですよ? おばさんOが「ちんこさん」はないだろ!? 頭の中にうんこが詰まっているとしか思えない展開だよ……どこから排泄してんだよテメーらは? 脳幹か? で脊髄が消化管なんだな? こんなに大勢の女の子の前だっていうのに俺をちんこ呼ばわりか? ふざけてんじゃねぇよマンカス女郎が!

脳内で叫び、気づく。い、今俺は……何といった? お、大勢の女の子だと!?

「す、すす、すみませんでした……ではなんとお呼びすれば?」

なにやらほざいているおばさんO(推定年齢俺の二倍)だがそんなことはどうでもいい! その後ろにちょこんと座っている人々に目を向ける。なぁんてこったい! 人々なんかじゃないよ少女だよ! やったね! うんこも恥らう乙女じゃないか! 乙女セット! 野郎が一人もいないよ! 麗しき乙女だよ! 推定年齢俺の0.7倍だよ! こんな少女達の前でちんことか名乗っちゃうとか末代までの恥だよ! やったね!

「あの……すみません、結局、お名前は……」

「はははは、僕の方こそ申し訳ない。後ろにおられる乙女のみなさんに少々注意を向けてしまっていました。名前ですか? 扇清治(おうぎきよはる)と申します」

「ええと……では先ほどのちん……」

「じ、冗談ですよ……軽い大人のジョークです。決まってるじゃないですか……はは」

ほんとに脳幹から排泄してんじゃねーのか? フォローしろよッ! 女の子達真剣な表情のままだろうが。ひいちゃったのか? フォロー不能か? ヒト科ヒト属ヒト種であるところの俺の行動が観客に汚らしい行為を見せ付けちまいましたか? まあとにかくフォローフォローフォローフォローだ!

「説明していただけませんか。この状況。……理解できず少々混乱しております。さきほどの怒声の件もそれです」

もちろん嘘だぴょん☆ おばさんOがちんこなんていうからだぞ? ちんこに誓って、俺は悪くないぞ!? フォローだからな?

「そ、そうですね……。少し説明に時間がかかりそうなので、扇さんにはお食事をしながら聞いていただきたいと思います」

そういうことなら早く言わんかい脳みそ排泄女が! どうでもいいが飯が食いたいだけなんだよ俺は! 説明もくそもあったもんじゃない! 飯を食う、トンズラする、終了である! それでこの乙女達の前でかいた赤っ恥ともエンガチョだこの野郎! 旅の恥は掻き捨てじゃい!

「わかりました。ではいただきます!」

一応丁寧な調子でいただきますだけしてから横に揃えられたごちそうに手をつけた。はいはい動物園動物園。俺がガツガツ行く様子をまだじっと観察しつづける乙女達を見てそう確信するがもはやどうでもいい。俺は今やちんこなのである。この人数の女の子に「あの人、自分のことちんことか言ってるよ……」と思われながら飯をかきこむのである。ごめんなさいお父さんお母さん。僕は悪い子に育ちましたね。今に死んでお詫びしますから天国でもう少し待っていてくださいね? このうんこくせー施設の飯をかっさらって、そのうんこ臭い体を血と涙で清めた後、そちらに参りますね?

そのころ、おばさんOが、なにやら話しはじめていた。

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コメント (2) to Cultivator - 2

ゲスト
2008/6/3 火曜日

なぜ会場に着いたときそこにいた人々を見て自分の同士だと思ったの?

wh
2008/6/3 火曜日

頭が悪いからです.

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